【100歳まで歩ける身体づくり】人生100年時代に、今からできること
こんにちは。シューズサロンタグチの田口です。
先日、三和暮らしの会さまにて「100歳まで歩ける身体づくり」をテーマにセミナーを開催させていただきました。
超高齢社会に突入した今、「長生き」以上に問われるのが「健康寿命」です。
医療の発展により、誰もが90歳、100歳と生きる可能性のある時代。しかし、寝たきりでの数年ではなく、最後まで“自分の足で”歩ける人生を目指すことが、これからの新しい常識になるのではないでしょうか。
このセミナーでは、「足」「姿勢」「日々の習慣」という観点から、誰でも今日から取り組める身体づくりについてお話しさせていただきました。
本ブログでは、その内容を改めてご紹介しながら、「100歳まで歩ける体をどうつくるか」について、少し深掘りしていきます。
■ なぜ「歩ける身体」が大切なのか?
高齢になると、多くの方が悩むのが「膝の痛み」「腰の不調」「ふらつき」などの身体の衰えです。
実はこれらの多くが、「足元」から始まっているということをご存じでしょうか?
足は、全身を支える“土台”です。
家で言えば基礎の部分。土台が傾けば、柱や屋根にどれだけお金をかけても崩れてしまいます。
足に合わない靴を長年履いていたり、外反母趾や扁平足、O脚などの「ゆがみ」をそのまま放置していたりすると、
やがて膝や腰、背中、肩、首にまで影響が及び、転倒や慢性痛の原因になることもあります。
つまり、「歩ける身体」とは、足元から身体全体を整えていくことなんです。
■ 足から始める健康法:正しい靴・インソール・歩き方
セミナーでは、実際に靴の履き方や、インソールの活用方法、正しい歩き方についてもお伝えしました。
1. 靴は「履ければいい」ではなく「合っているか」が重要
多くの方が、靴選びをサイズだけで決めてしまっています。
しかし本来は、足の幅・甲の高さ・土踏まずの形・歩き方のクセまで考慮して選ぶべきもの。
靴が合っていないと、無意識に足や身体をかばう歩き方になり、負担が積み重なっていきます。
2. インソールは“見えない杖”
足裏に合ったインソールを入れることで、重心のバランスが整い、膝・腰の負担が軽減されます。
特に高齢の方にとっては、「転倒予防」「歩行の安定」にもつながる大事なパートナー。
最近は、オーダーメイドに近いフィッティングを実現できる市販のインソールもあり、日常に簡単に取り入れられるようになってきました。
3. 歩き方は「踵→足裏→つま先」の意識
かかとから着地し、足裏を転がして、つま先で押し出す。
これが理想の歩行動作です。
この一連の動作を意識するだけで、足腰の筋肉がしっかりと使われ、負担の少ない歩き方になります。
■ 年齢に関係なく、「今から始める」がカギ
「もう年だから…」という言葉をよく耳にしますが、実はこれは大きな誤解です。
人間の身体は、いくつになっても変わる力を持っています。
もちろん若い頃のように一気にはいきませんが、適切な刺激や習慣を与え続けることで、確実に体は反応します。
セミナーでも、70代、80代の参加者の皆さまから
「今日からでもできそうなことが見つかりました」
「靴の履き方ひとつで、こんなに違うとは思わなかった」
という嬉しい声をいただきました。
身体づくりは、今この瞬間からでも遅くないのです。
■ 健康寿命を延ばすために、地域全体で支え合う
今回のような地域の会でのセミナーは、単に「知識を得る場」ではなく、**「仲間と一緒に始められる場」**でもあります。
一人で黙々と運動や歩行練習をするのは大変ですが、同じ目標を持った仲間がいれば、続けやすく、心も前向きになります。
“身体と心はつながっている”とはよく言われますが、これは本当のこと。
「また来週もみんなで歩こうね」と言い合えるような、地域のつながりが、健康寿命を大きく伸ばしてくれると感じています。
■ 最後に:自分の足で、人生の最終章を歩こう
100歳まで歩ける身体をつくるというのは、夢ではありません。
その第一歩は、「自分の足に意識を向けること」から始まります。
✔ 靴が合っているか見直す
✔ 足の状態をチェックする
✔ 毎日10分でも歩く
✔ 正しい姿勢を意識する
どれも難しいことではありません。
「自分の身体と向き合う」ことは、自分を大切にすることでもあります。
人生の最期まで、自分の足で立ち、歩き、自分の行きたい場所へ行ける――
そんな未来を、今から一緒につくっていきませんか?
シューズサロンタグチでは、足や靴のお悩み相談、歩き方チェック、インソールフィッティングも行っております。
お気軽にご相談ください。一緒に、100歳まで歩ける身体を目指しましょう。